Tech Note

このTECH NOTEは、『問い合わせしないで、案件でのFacial VFXの進め方を知りたい』という方や、顔のVFXに興味を持たれた方へ向けたページです。このページでは、以下を知ることが出来ます。

• 「若返り／老化VFX」の進め方
• 撮影前、撮影の際に行うべきこと
• まだ一部の人しか知らないFacial VFXの活用方法

小難しい話はできるだけしないで解説しているので、サクッと読んで頂けると思います。私達がFacial VFXを開発し、サービスとして始めた理由は、『監督やプロデューサーが、俳優の若返り／老化を、映像制作で当たり前に導入できる状況にしたい』という強い願いがあったためです。

当たり前に導入できるためには、手の届く金額と制作日数を実現しなければなりません。「人間の顔」という制作難易度の高いテーマで満足頂ける結果を残すためには、2024年現在でも目が飛び出るほどの費用と、長い制作期間が必要となります。私たちは、この難しい状況を、技術開発と進め方で和らげます。

現在では、スケジュールがタイトな作品でも導入して頂けるようになり、俳優が様々な年齢を演じることも珍しくなくなってきました。代役や特殊メイクとは違う、もう一つの選択肢としてFacial VFXが当たり前になることを今後も目指していきます。

Facial VFXの一番の強みは「俳優ご本人が演じた映像に対してVFXを施している」ことです。俳優の演技を最大限活かすので、俳優ご本人も、演出した監督も安心して頂けます。なにも無い状況から顔をCGで作り、俳優の出演作品を見ながら、アニメーターが顔の演技を作るという方法を私達は行っていません。人間の顔の動きは、繊細で複雑です。演じられた俳優が安心する「顔の動き」を第三者が作り出すことは至難の業です。

Facial VFXは、俳優の方が出演できる作品を増やす際にもお役に立てます。現在撮影が続いているため「髭を剃れない」ので、別の作品に出演できないといった場合でも、私たちが「髭のない顔」をお作り致します。

私たちDigicには「皮膚のライブラリー」があり、様々な皮膚のデータがストックされています。そのライブラリーとFacial VFXアーティストの技術によって「ご本人の皮膚」を作り出すことが可能なためです。私たちは、映像の中での「顔と体」にまつわる困ったを解決していきます。

• 体の筋肉をもっと発達させたい
• ハゲ頭や、時代劇のカツラのハゲ頭への皮膚合成
• 8Kなどの高精細映像向け「肌調整とメイクアップ」
• 体調の良いときの肌をお作りする
• 「AIが生成した顔」の不気味さを抑える

映像作品の中での「顔と体への要望」は、皆さんが予想されるよりも数多くあります。その要望すべてに応えるために、私たちは開発を続けています。